夏に書いた会報記事「健康のために、マッサージで身体を整える」

夏の太陽ヶ丘プールサイドでのマッサージブース出店の報告を京都府鍼灸マッサージ師会の会報に書きました。
会報が出てから転載する予定がうっかりして、遅い報告です。
季節は秋になってしまいましたが、我ながら良い文章が書けたなと思うので読んでいただけたらうれしいです。

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8月6日日曜日の太陽ヶ丘プールサイドのマッサージブースの取り組みに参加してきました。

台風前の猛暑の中、日除けのテントの下には、4台のベッドに、男性5人・女性3人の施術者と、受け付けやベッドメイキングの手伝いに来てくださった3人のサポーターを合わせ、総勢11人が、11時の開始前から、患者様を今か今かとまちかまえていました。

昨年は、開始前から次々と患者様が来てくださったので、今年はもっと多いのではと思っていたのです。

ところが、余りの暑さのせいか誰も来て下さいません…仕方がないから、スタッフの一人をサクラにマッサージを始めてすぐに一人目の方が来て下さいました。
そこからは、待ち人数を2〜3人のまま、ほぼ途切れることなく、3時の終了を迎えることができました。

参加する私としては、自分が治療をしながら、他の先生方の治療を見られることが一番の楽しみです。
各々の先生方のアプローチに、患者様が様々な反応を示されるのを見ることが出来るのも大きな魅力です。
また、普段は一対一が基本の仕事なので、同業の方と過ごす時間は、待ち時間さえ心地よい会話の時間に思えました。

来てくださった患者様からすると、プールの付き添いの合間にマッサージをしてもらえるというのが魅力のようでした。
その上に、受けてみたら予想外に上手かったと、お友達や他のご家族が後から来て下さることもあり、無資格者の多い街のリラクゼーションマッサージとは違う本物のマッサージを体験していただけたのではないかと思います。

そして、この取り組みで一番大切なことは、この取り組みが、単なるリラクゼーションマッサージという位置づけで、プールサイドでのサービスとして、企画されているわけではないということです。

この企画は、山城運動公園が、健康推進事業の一環として位置づけて下さっているのです。

健康にために、スポーツを通して、身体を使う。
そして、
健康のために、マッサージで身体を整え、足りない筋力や、必要な体操をアドバイスをしてもらえる。
そして、アドバイスをもとに身体を鍛える。

これをセットで提供することで、マッサージとスポーツの相互関係が形になり、本当に意味のある企画になると考えていて下さっているようです。

これは、マッサージ師によるマッサージが、予防医学として、またきちんと対策をアドバイスできる専門家として評価をいただいているからこその位置づけだと思います。

この期待を裏切ることなく、この取り組みに応えていきたいと心から思いました。
そして、願わくば、考えて下さっている以上の専門性を持って、この企画を実行して行けたらと思います。

この取り組みの先には、超高齢化社会を乗り切る大いなる知恵が蓄積できて行くのではないかと、夢が大きく広がる一日となりました。
最終的には40名の受療者がありました。

企画の全てを準備して下さった北田 先生を初め、太陽ヶ丘の職員の方々に厚く御礼申し上げます。

  

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