患者様から、美味しい秋の便りを戴きました。
この患者様は、心臓の大きな手術をされていて、見た目はわからないのだけれど、少しの無理が身体に響いてしまい、様々なトラブルを抱えてしまわれることの多い方です。
心臓のポンプ作用が弱ると、その負担を軽くするために、水分制限をして血流量を減らすか、利尿剤の服用で水分を強制的に排出して血流量を減らすという方法で、心臓の負担を軽減するのが、内科的治療としては一般的かと思います。
マッサージは、他人の手により血流を良くして、血液の還流を良くすることで、心臓の働きを直接的に助けることが出来る手技です。
心臓は、身体中に血液を巡らすポンプの役目をはたしています。
ですから心臓の働きが落ちると、血液の還流が悪くなり、血管から水分が漏れ出て浮腫が発生します。
浮腫が起きたところに、血液を送り届けるには、浮腫を起こしているその水分(つまり、リンパ液)が、血管を取り囲んでいるため、さらに血管抵抗が高くなってしまい、心臓はさらに血圧を上げる必要にせまられます。
そうして、心臓の負担はもっと大きくなってしまうのです。
マッサージは、この身体中に溜まったリンパ液を流すように直接的に働きかけることが出来ます。
心臓疾患をお持ちの方の治療はとにかく返せるリンパ液は一滴でも多く返してあげることを目的に行います。心臓の負担がかなり軽くなるからです。
健康な人であっても、顔のほっぺや顎まわり、太ももの内側など動きの少ない部位では、漏れ出たリンパ液は返りにくいものですが、心臓に問題のある人は尚のことそのような場所にリンパ液が滞留してしまいがちなのです。
ですから、定期的にマッサージ施術を受けていただくことは、心臓の負担を軽減し、心臓機能の悪化を防げるように感じています。
そんなわけで、この患者様とも、もう10年以上のお付き合いになります。私の手がこの患者様の少しでも多くの助けになるように心を込めて施術させていただいています。
岡山から届いた無農薬・有機栽培の葡萄を家族みんなで味合わせていただきました。
ごちそうさまでした❣️