🎍明けましておめでとうございます🎍
2020年が、皆様にとって素晴らしい歳になりますように。またそのきっかけとなるような治療ができますようにスタッフ一同、心を込めて頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します。
悠生治療院において、昨年はスタッフの入れ替わりがありました。
新しく来てくれたスタッフは、“按摩が大好き、ホンモノの按摩さんを目指している”という新人です。
その姿に、マッサージの専門学校時代に、按摩術の流れるような手つき、身体の上で音楽を奏でるようなリズミカルな動きに魅力されたかつての私を思い出しました。
彼女の施術へこだわりが大きいことにとても期待しています。
私としては、私の学んできた全てを伝え、本人仕様にさらに昇華させて行って欲しいと心から望んでいます。それが未熟な私に身を任せ経験を積ませて下さったかつての患者さんたちや保険を使って治療させて下さっている社会への恩返しだと思っているからです。
しかしながら、ニューフェイスにとっては、右脳的・感覚的な私の説明はなかなかピンとこないようです。そんな時、別の男性スタッフが翻訳してくれると理解が進むようです。
このやり取りを見ながら、男性スタッフが長い時間をかけて私の言葉を自分仕様に組み立てて理解してくれていたことを知り、申し訳なさとありがたさが混じり合って、とても幸せな気持ちになりました。
按摩マッサージ指圧師に限らず、人間が手で施すことのできる手技に特別なことはないように思います。
気持ちいいと患者さんに感じてもらえることや痛みや機能の改善に、その差がでるのは、身体の中で起きていることへの理解にあるのだと思っています。
目には見えない、レントゲンにも写らない、本人の自覚を指先で起きていることを理解する力と、身体に対する信頼が大切なのかなと思っています。
身体は示す反応は全て必要があって起こしている、ただ、身体のバランスが崩れた時には身体の示す反応も過剰になってしまうので、バランスが取り戻せるように調整することが施術師の役割だと考えています。
理論的にはとてもシンプルなこの理屈も、実際は筋肉のつき方など個人差が大きく、施術師は、その循環を阻害している「石」を取り除き、あとは自力で転がる力を信用する方が、本人仕様の完璧なバランスに近くなるのですが、このさじ加減が難しく、毎日がチャレンジと発見の連続です。
このさじ加減や患者さんとの身体の対話が楽しめるようになると、もうやみつきで、時間にとらわれず、患者さんがもういいのにという気になっても、
ごめんなさい、もうちょっと、いいところなんですわー(・_・;
ってことになります。時間で終われないのは、プロとしては二流かもしれませんが、一流の按摩師を目指すなら大切なこだわりでもあると思います。
ただ、この技術へのこだわりが真の治療力に結びついていくには、患者さんへの共感力なしには不可能なように思います。
患者さんを置き去りにした技術は、独り善がりなもになるからです。
つまり患者さんへの共感力こそが本物の按摩さんへの道なのだと思います。
ニューフェイスには、すぐに手に入らないもどかしさを抱えながらも、自分を受け入れて施術させて下さる患者さんへの感謝を忘れずに前に進んでもらいたいと思います。
私は、人に伝えるために、もう少し他の方々の技術を学んでいきたいと思っています。本を読むのがゆっくりなので、読み進めなくて困っています…
そして願わくば、私の施術が、患者さん自身がそれぞれの治癒への道を歩いてくださるようサポート出来る力を身につけていきたいと思っています。
本年もどうぞよろしくお願い致します🤲🤲